占いで

昔、占いをしてもらったことがある。
してもらったというより、年上の友人とススキノを歩いていた時に、向こう(占い師)から声を掛けてきた。

年の功は、50代後半か60代に入っているかのようなおばさんで、「お金いらないから見てあげるよ」みたいな声のかけ方だったと思う。

えっ何?という感じで近づくと、そのおばさんの前に立つなり、「あなたは公家の出だね」と言い出します。

バリバリの貧乏庶民出身のプロレタリアートに向かって、「あなた、公家の出だね」というおだて言葉は通じないのじゃないかと思うが、何故かそんなに悪い気も起きないのだ。

どこそこのサムライの家系ですと自慢げに話す人たちをテレビで見るときっぱりと軽蔑していたのに、「公家の出」と言われて悪い気のしていない自分もどうかしていると言えばそうなのだが、占い師が言うには顔立ちがそうなのだというもので、何の根拠もない。

その頃の自分は、青白くて頼りない雰囲気がそう感じさせたのかも知れない。

確かに言われてみれば、若い頃から出世欲もお金を稼いでやるというエネルギーにも乏しく、どちらかと言えば、中世日本の貴族のように誰かに恋したとか振られたと言って詩歌を作る方が性に合っているかも知れないなと思う。

太宰治流に言えば「生活は弱く、文学は強く」みたいな方で生きたいと考えていた。

その占い師の記憶が鮮明なのは、実はその話ではない。

そして、僕の手相を見るなり、今付き合っている人はいるかと聞いて、「います」と答えると、その人と結婚をしなさいと言うのだ。
しかも、その女性には双子の弟がいるだろうと言い、この親父(女房の)は浮気性だと言うのです。

女房には兄弟姉妹がいますが、異母兄弟です。
まあ、浮気で再婚したとは聞いていませんが、どちらかというと道楽者の義父です。

はじめての占いでしたが、その女性の指摘に驚きました。
兄弟姉妹がいるかいないかは二分の一の確率ですが、双子だと言う指摘はそれ以上の確立になります。

馬券売りの人は、数種類の馬券パターンをそれぞれの人に買わせます。そうすると確立的には誰かに当たるので、当たった人からいくらかの取り分を貰う仕組みだそうです。
占いがそうなのかは分かりませんが、料金を払った記憶がありません。

僕が占い師の指摘に驚いていたので、一緒にいた友人が払ったのかな。

"占いで"へのコメントを書く

お名前:
ホームページアドレス:
コメント: