春の雪降る海の彼方3・11があり

10年後の今、3・11をふり返ることをテレビや新聞は決まりごとのように行うだろう。
大地震のあとの原発事故を、正確にいうと津波によるものか大地震によるものか、どう判断すべきか分からない。何故なら、本当の原因を暴き出すことを当の電力会社が避けているからだ。

日本の国土は大きなプレートの上にある胡麻豆腐のようなもので、年がら年中プルプル震えているのだ。そこにどんな災害でも大丈夫ですと高層ビルや原発が建っている。
いや大丈夫であって欲しいという願いを込めて建っているという方が正しいのだろう。

事故当時の政府は民主党政権で、事故処理の難しさもあって、国民からの評価も落ち政権を手離す要因になったとも思うが、だからと言って自民党政権だったらもっと上手くやれたのかと言えば、コロナ対策を見ても分かるように期待などできない。

問題はなんだったのかと言えば、大規模な原発事故など起きないだろうと誰もが考えていた訳で、他国で起きた事故は緊急対応のまずさであって日本の優秀な技術者にはあり得ないと自己を過大評価していたのです。
もちろん、事故の危険性を訴えても政府は電力会社のすべきことと考え、電力会社は政府の指針の問題と考える構造があるのでしょう。

先日、3・11原発事故をめぐる医療現場の検証をしていましたが、普通の医師でも放射能に汚染された患者の扱いなど数年に一度の研修であったかどうかのことなので、フクシマの医療現場の混乱は相当なものでした。
しかし、専門性がある医療現場は地方にある医大が中心になる訳で、準備も備えもなにもなかったという事実に改めて驚きます。
つまり、事故など起きないという不可思議な同意がそこにあるのです。

それなら、多くの原発の所在地近くにある医大はその後、放射能汚染の患者を診る準備や備えをしているでしょうか。それを国が指示しているでしょうか。

原発事故の周囲5キロ圏内にいる人への避難指示が最初に出されました。その後、原発の爆発があってからは半径10キロ圏内、20キロ圏内と避難対象地域が広がっていきます。
問題は、寝たきりの老人などの避難です。
避難指示を受けて大型バスなどで入院患者さんを拾っていたのですが、その人たちの収容先が決まっていない状態で十数時間もバス内で閉じ込められ、多くの患者が亡くなったと聞きます。

20キロ圏内の病院が閉まっている状態で収容先も決まらない状態での逃避行ですから、放射能汚染よりも衰弱や治療行為の中断で亡くなったのです。
避難した方がよかったのか、放射能汚染の不安の状態でとどまればよかったのか、とにかく誰もが混乱をし、誰も的確な指示を出せないままの状態が続いたのです。

この問題も含めて検証結果を文書などで出しているようですが、コロナ対策をみれば分かりますが、そういう検証過程の貴重な議論はその後に起きる様々な問題解決になんの成果もあげていないということだけは分かります。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント