春の野にわれの忘れてきし椅子は 鬼のため わが青年のため

寺山修司という名前は若い頃から目にはしていたのだけど、ついにというかまったく彼の書く本や短歌を読んだことがない。

マッチするつかのま海に霧ふかし 身すつるほどの祖国はありや

上記の歌は彼の代表作というか誰かにどこかで取り上げられる歌だったことを知っている程度です。

改めて彼のことを記したのは、『悼詞』(鶴見俊輔著、SURE出版)で鶴見俊輔氏が書いていたからです。

>このころ(1963年頃です)寺山は雑誌「思想の科学」に肩入れして、売れ行きをひきあげるのに力があった。略 彼が肩入れしたのは、「思想の科学」のもっている「がさねた性」、あるいはいかがわしい性格であって、論壇のハイド・パークみたいなものとして、これの存在を支援してくれた。「思想の科学」ならびに研究会は、寺山修司をどれほど理解していたかはうたがわしい。

寺山修司は、「書を捨てて街にでよ」(そんな題名の本)ベストセラーにもなり、一躍脚光を浴びてテレビ出演などもしていたが、女性が入浴しているお風呂場をのぞいたという「のぞき見事件」が報道されたりしてからは表舞台からは消えてしまった感があった。

ただ、彼の短歌にある抒情性はうわべのものではない深さがあるように思います。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント