昭和・平成は、箴言を有難がっていた時代

『静かに健やかに遠くまで』城山三郎著、海竜社。

「静かに行く者は 健やかに行く
 健やかに行く者は 遠くまで行く」

本のタイトルは、城山三郎が最も好きな上記の言葉を縮めたものである。

城山三郎という人の本の印象は、大企業を起こした人物やその大企業でトップを続けた人を描いているものが多いということです。

サラリーマンの多くが出世を目指しているのかどうかは僕にはよく分からないが、会社で重要な位置に着こうとか重要な仕事を担ってみたいと思う人にとっては、城山三郎が取り上げる人物の言動や言葉が何かの指針のように思えるのかも知れません。

ただ、今の日本経済において、非正規社員の割合が3割近くにもなることを考えれば、大企業のトップが放つ箴言のような文句を有難がるのは、何か滑稽劇を見ている感じになります。

自分が何者になるかのような錯覚を覚えなければ、大企業のトップの言葉を有難がることはあり得ません。

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