人は泣いて生まれ、そしてカレーライスを食べる

NHKの番組「チコちゃんに叱られる」風に言えば、日本の巨大古墳群の出現は「日本で鉄が作れなかったから~」ということになるらしい。

これもNHKの番組からの知識なのですが、5・6世紀頃につくられた巨大古墳群は中国からの使者に見せるために作られたというのです。

その配置を見てみるとまず海沿いに作られています。また、内陸に作られたものでも海から川沿いに上って行ける地点です。

この時期の日本は、鉄の生産を朝鮮半島に頼っていた関係上、朝鮮(上は高句麗、その下に新羅と百済があり、鉄の生産はそれらに属しない小国の地域にありました)を属国として支配下に置きたいのですが、そのために当時の大国である中国に承認を得なければなりません。

その承認を得るためのパフォーマンスとして巨大古墳群を作ったというのです。つまり、当時の倭政権は巨大古墳を作るだけの権力があるのだと示す必要があったのです。

古墳の埋蔵品の中には鉄でつくられた完全な鎧が出てきていますが、その重量は20キロ近くあるので、これが果たして戦闘のためかというと、むしろ象徴的なものだったようです。

それ以後、日本でも製鉄技術が発達をして自前の鉄を作るようになった時に作られた鎧は、タイル状の鉄の板を繋ぎ合わせて作る実践的なものでした。

自前の製鉄技術を確保してからは、巨大古墳の築造は見られなくなったという話です。

巨大古墳群は、まるで明治期の鹿鳴館のようなものだったと言えるかもしれません。

<日本>の文化にはいつも先進文化・文明に追いつけ、追い越せという切迫感があり、それは同時に社会や政治を突き動かす原動力にもなっていました。

そんなことを考えていた時に、ふと自分のことを振り返ってみました。

人が生まれ出る時には泣いて出て来る訳で、それは確かに肺呼吸の合図と言えばそうなのかも知れないけど、母親の羊水に包まれていたぼんやりとした幸福感や安心感を出産ということで、突如中断させられた現実と捉えても間違いではないように思うのです。

肺呼吸とは自力で呼吸しなければならない訳で、出産とは赤ん坊にして見れば、異界へ放り出される恐怖と不安、自分は捨てられたと感じる最初の出来事なのかも知れません。

それが心のどこか奥深くに沈んでいて、何かのきっかけに噴き上げてくることがあるように思います。

身体の成長や外界への興味で満たされている時代は、それこそ意欲的な自分がいますが、ひとたび道に迷ったときは、地球の芯から吹き上がるマグマのようなものが自分の心の中に沸々と湧き出てくるのを感じるのではないでしょうか。

そんな時にどうすればよいか。

そう、カレーライスを食べなさい。

カレーライスは海軍の兵隊さんように作られたもので、当初は洋食として広まったと聞きます。

でも、これこそ日本文化そのものの食べ物です。
日本文化を味わえる食べ物です。

カレーのルーを形造るスパイスもインド・中国の香辛料・漢方と、まるで日本仏教の出来方のようです。
ライスも湿潤の気候である日本にふさわしいねばねばしたものに仕上がっています。ジャガイモ・ニンジン・玉ねぎそれらすべてが外来のもので、それらが雑じり合って出来上がるのです。

そこに自分はいるのかと言えば分かりません。
でも、自分を形造るものがそこにあることは間違いがありません。

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この記事へのコメント

  • ラベンダ

    古墳関連について、非常に興味深い説ですね。よければそのNHKの番組教えていただけませんか。
    2019年03月21日 02:21

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