<こころ>とは何か、どこにあるのか・・・その①

今日、夕刊を読んでいたら厚生労働省が、内科などの開業医が専門外のうつ病についても適切な診断が出来るよう全国で研修事業を実施する方針を固めたとあった。
その理由は、うつ病を含む気分障害で治療を受けている人が、96年の43万人から、05年の92万人に急増していることと、それが自殺者を年間3万人にまで高めている要因でもあり、その対策としてもあるとのこと。

自殺の国際比較を見ると(人口10万人に対しての自殺比率)、00年で見ると日本は10番目である。これは先進国で見ると異常な数字だ。上位の国(リストニア、ロシア)が社会体制の変革により、その変化についていけない世代の自殺の数字だからだ。

日本の実態はどうかというと、平成18年では自殺者は、3万2155人。(以下、警察庁発表)
職業別に見ると、①無職者・・・1万5412人、②被雇用者(サラリーマン)・・・8163人、③自営業者・・・3567人、主婦・主夫・・・2658人。
年齢別では、①60歳以上・・・1万1120人、②50~59歳・・・7246人、③40~49歳・・・・5008人、④30~39歳・・・4497人。
理由は、①健康・障害・・・41%、②経済・生活問題・・・29%、③家庭問題・・・10%、勤務先・・・7%。
う~ん、どうも<うつ病>に理由を収斂する意味があまりないような気もする。

定年退職後に生活費の中から減らすものと言えば、真っ先に交際費だ。老年になってから、<うつ>傾向になるのは、生活自衛のリスク面と言えるかもしれない。
また、介護費用を含めた医療費の増加は、誰が考えても憂鬱になる問題であり、個人的に解決しようとすればするほど、他人との関係を断ち切る泥沼になる。
これは、確実な精神的なダメージである。
また、40歳~59歳までの自殺者の理由、第一位は<経済・生活問題>である。
失業者が年間300万人を超える頃から、自殺者数との相関関係がいわれだした。
今は、失業者が350万人~380万人を前後し、自殺者は平成15年の3万4千人をピークに常に3万人台を維持している。生活の困窮が、これまた<うつ>症状を引き起こすことは、想像がつく。

自殺=<こころ>の問題にすると納得できても、自殺=<生活の問題>にすると政治的な話になりそうで敬遠されるが、やっぱり、<こころ>の問題として処理して欲しくない。

WHO精神保健部ホセ・ベルトロテ博士
『日本では、自殺が文化の一部になっているように見える。直接の原因は過労や失業、倒産、いじめなどだが、自殺によって自身の名誉を守る、責任を取るといった倫理規範として自殺がとらえられている。これは他のアジア諸国やキューバでも見られる傾向だ』
上記の説も興味深い。<こころ>というより、<文化>の問題として提起しているのは、松岡大臣の自殺を引き合いに出すまでもなく、切腹という自殺の仕方を生み出し、また、乱暴に言えば<カミカゼ>という自殺まで考案しているのだから、簡単には否定できない。

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