暇なときは・・・

『山之口獏全集第一巻全詩集』思潮社刊。 初版は1975年、僕が持っているのが1979年5刷と書いています。 平易な言葉で書かれているので、なにか日常の生活の中でおもわず口から出た言葉を書き写したような印象を受けるが、一篇の詩を作り上げるのに何十枚、何百枚という推敲を重ねていることは知られています。 だからと言って、平易な言葉を駆使しながら、どこかで読者の胸倉をぐいっとつかむようなそんな…

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『若しも女を掴んだら』

『若しも女を掴んだら』・・・山之口獏 若しも女を掴んだら 丸ビルの屋上や煙突のてっぺんのような高い位置によぢのぼって 大声を張りあげたいのである つかんだ つかんだ つかんだあ と張りあげたいのである 掴んだ女がくたばるまで打ち振って 街の横づらめがけて投げつけたいのである 僕にも女が掴めるのであるという たったそれだけの 人並のことではあるのだが。 『求婚の…

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