暇なときは・・・

『山之口獏全集第一巻全詩集』思潮社刊。 初版は1975年、僕が持っているのが1979年5刷と書いています。 平易な言葉で書かれているので、なにか日常の生活の中でおもわず口から出た言葉を書き写したような印象を受けるが、一篇の詩を作り上げるのに何十枚、何百枚という推敲を重ねていることは知られています。 だからと言って、平易な言葉を駆使しながら、どこかで読者の胸倉をぐいっとつかむようなそんな…

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「そうなんですね」という言葉遣い

いつの頃からか、お客さんと向き合う職業の人たちが、相槌のように「そうなんですね」と使うのを耳にする。 でも、僕の言語感では非常に耳障りな言葉に聞こえるのだ。 相手の言うことに否定的なあるいは話を中断させる物言いはいけませんよと、いつの頃からか教えられるようになったのかも知れないが、誰がこんな接客言語を推奨したのだろう。 会話の中で、この言葉を聞くと僕は急に興ざめを覚える。 初…

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山之口獏と言う詩人

「座蒲団」 山之口獏 土の上に床がある 床の上に畳がある 畳に上にあるのが座蒲団でその上にあるのが楽という 楽の上にはなんにもないのであろうか どうぞおしきなさいとすすめられて 楽に座ったさびしさよ 土の世界をはるかにみおろしているように 住み馴れぬ世界がさびしいよ 山之口獏は、沖縄で生まれた詩人です。明治36年9月11日生まれ。大正11年に上京したが、父の事業の失敗で…

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