馬を洗はば馬のたましひ冴ゆるまで人恋はば人殺むるこころ

塚本邦雄氏の有名な歌です。 >馬をもし洗うのならば、馬の魂が冴えるまで洗いたいものである。もし人を恋うんだったら、激情のあまりその人を殺すくらい、そのくらいの激しい勢いで恋したいものだ。(岡井隆氏の解釈) 川のそばで馬を洗うのは俳句では夏の季語にあたるそうです。 乗馬を終えて、見様見まねで馬を洗った時、なにか窓や床を拭き掃除している感覚に見舞われました。 正直なところ、家では…

続きを読む

凡人と言われし人は真っ先に呼ばれ評され座りておりぬ

凡人と言われし人は真っ先に呼ばれ評され座りておりぬ たまにプレバトという番組を見ます。 そこでは芸能人やタレントが、ジャンル別に与えられた課題をこなして作品を作り、その作品を専門家の評価してもらいます。 才能あり、凡人、才能なし。 その三段階での評価ですが、凡人は真っ先に呼ばれ、専門家の評価を聞くのです。 番組からするメインの映像は、才能ありか才能なしかで残ったものが自分はどち…

続きを読む

小川洋子と河合隼雄と萩原真一郎

昨日のNHKクローズアップ現代+という番組で萩原真一郎という青年歌人の歌を紹介していました。 32歳で亡くなったのですが自死です。 中学・高校時代といじめに遭い、高校卒業はひと前に出ることができなくなり、精神科に通いながら通信制の大学を卒業しました。 その後、引きこもりの人たちに対する就労支援グループの助けを借りながら、27歳ではじめて仕事に就きます。 27歳で初めての仕事で…

続きを読む

水をたたえてかくあれば人は知らじな 火を噴きし山の跡とも

水をたたえてかくあれば 人は知らじな火を噴きし山の跡とも 太宰治の短歌です。 情景としては、水を満々と湛えているこの静かな湖も、遠い昔激しい噴火を繰り返して付近の土地が隆起陥没して出来たものだ。それを、今この湖をみているあなたたちは想像だにしないだろうと。 ここには、今の自分のありように嘆息している自分があり、また今だ過去の自分を振り切っていない未練のようなものもある。

続きを読む