御見それしました

新聞のコラム欄って、どうなんでしょうか。
特別必要なことが書かれている訳ではなく、なんか教訓的というのか、世の中に警鐘を鳴らしますみたいな気取ったニオイがします。

北海道新聞は「卓上四季」という名前です。
各新聞でいろいろ名付けられています。
しかもそれが入試問題にでたりしたこともあったようで、受験者には勉強の一環として読む人がいるかも知れません。

今日の「卓上四季」は、16世紀の技術者ステヴィンの話が冒頭にきます。振り子のようなバランスボールが半永久的に運動する「永久機関」がトリックに過ぎないことを看破したとあります。
それで何に話を繋げていくのかと読み進めていると原発訴訟へと繋げるのです。

なんだろう。

原発訴訟の問題を書きたいなら、まどろっこしくステヴィンなどを引き合いに出さずに書けばいいのに、よく分かりません。

起承転結で言えば、最初の切り口がステヴィンの「永久機関」のトリック見破りである必要はなく、それが結への誘導にもなっていません。

御見それしましたとでも誰かに言わせたいのかな。

原発問題は、地域政治においては中央政府との結びつきであり、地域経済においては仕事や金の問題です。それへの切込みががないと解決の道はほど遠いのではないでしょうか。

NHKの「ドキュメント72時間」で福島浪江町にある弁当販売店を取り上げていましたが、大勢の人が朝6時頃から買いにきます。
それらの9割以上は除染などの仕事で浪江に来ている人たちです。
その中には、転職をして10年間も除染をしている人がいました。以前の仕事と比べて賃金が高いのです。

除染土は大きな黒のビニール袋に詰められて誰もない公営住宅の真ん前に何十、何百と置かれていますが、住んでいる人はいません。誰も住まない地域の土を掘り起こして除染していますって、何の意味があるのかと思いました。

この国の指導者はこれを見て「アンダーコントロール」って言うのだろうが、あれが未来につながる仕事には思えない。

「アンダーコントロール」も響かないけど、ステヴィンの話も響かない。

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