太極拳と空手

東京2020オリンピックで採用される競技に空手があります。
その国の選手が金メダルが取れそうな競技が採用される訳です。

空手は琉球で生まれたとありますが、もともとの漢字が「唐手」だったので、中国の武術を進化させたものかも知れません。
武器の使用が制限されていたか使えない人たちの攻撃も兼ねた防御手段と考えても間違いではないでしょう。

特に空手の型の演舞を見ていると、そこまで鬼の形相でしなくてもと思います。
どれほどの力を込めたものかは確かめることは出来ませんが、僕が健康のために通っている太極拳とはずいぶんと違うように感じます。

簡易二四式太極拳は、戦後になって中国国民の健康増進のために、毛沢東の命令によって作られたものです。
日本のNHKラジオ体操の普及を真似たと言われています。

そうは言っても、太極拳は昔からありました。
不老長寿とか桃源郷の思想が生まれた時代まで遡ることができます。
そこには陰陽五行説などのような宇宙観と通じるものがあり、単純な健康法とか武術という枠を越えています。
いわばそういう下地があるのです。
ただ、「社会主義」中国としての健康法なので、文化革命などの時代ではそもそもの太極拳の深い長い歴史としての思想の部分は否定されたりもしました。

それでも、太極拳を演舞していると、普通の健康体操とはずいぶん違うことが分かります。

それは、元気よく動かないということです。
つまり、弾みをつけたり勢いに任せた動きをしないということです。
常に中腰の姿勢での体重移動がポイントです。
まず、後ろ体重にしっかり乗せ、足をだすのですが、カカトからゆっくり着地して、足裏全体がついてからその足の方に体重を移動させるという動きです。両足に体重が平均に掛かる状態ではなく、常にどちらかの側に体重が乗っているのです。

二四式太極拳はその呼び方のように24の型の動作があります。
その一連の動作を5分~6分かけて演舞をするのです。
一つの型で10秒弱前後の時間を要していますので、いかにゆっくりゆったりしたものかは想像がつくと思います。

このゆっくりとした体重移動の動作がパーキンソン病などの歩行困難者のリハビリに役立つとハーバード大学では研究結果を発表しています。

つまり、頑張って早く動かない、手足をピンと張らない、力を込めないなどが太極拳とも言えます。
ですから、空手の演舞の力強さの真逆が太極拳と言えるのです。

ただ、武術としての面もありますので、きっちり決めるような演舞もあるようです。

でも、我々現代人には、ゆったりゆっくりとした太極拳がいいような気がします。
太極拳を「動く禅」という言い方をする人たちもいます。ご参考までに。

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