アメリカの51州の国

『悼詞』鶴見俊輔著、SURE刊。

>「ブライス・デウィット」(物理学者)ー私的な文章
 私は、現状認識としては、今の日本はアメリカ(というよりは)U・S・Aの腹の中にいると感じる。戦前、というのは、1905年以後のことで、そこからの百年の日本の航跡として見ると、はじめはアメリカの政策に反対する人も、何か理由をつけて、アメリカの日本政策によりそってゆくだろうと思っている。

マンガ賞の受賞作品に、いつしか日本がアメリカの51州になってしまうというギャグ漫画があった。でも、それはギャグではなく、日本の対外政策はアメリカのお墨付きがないと成立しないというのは事実でしかない。

それだけでなく、国内の金融政策もアメリカの要求に沿って作られているのは知っている。

郵便局の民営化も郵貯に蓄えられている膨大な貯蓄を市場に吐き出させるための手段でしかなかった。また、年金積立金の株運用もそれだ。

菅首相がどの国よりもいち早くバイデンアメリカ大統領と会談できると宣伝しているが、なんのことはない、アメリカのご意向を伺いに行くだけの話で、御用聞きの番頭の役目でしかない。

地政学的に見れば、アジアにおける中国・ロシアの二大大国を目の前にした日本に立ち位置が難しいのは誰の目にも明らかで、それだからこそ、ちゃんとしたアンテナと頭脳がなければいけないのだが、どちらもすべてアメリカ頼りなのだ。

いっそのことアメリカの51番目の州になってしまった方が分かりやすいかも知れないが、そうしたら、日本列島はアメリカ大陸の防護壁ですと宣言するようなもので、分かりやすい方がいいのかどうか、でも、アメリカはそう見ているだろうなとは一応覚悟しておこう。

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