潮どけし

個人の人生でも国家の運営でも、転機のような場面があるように思う。
ただ、それを転機と捉えるのかどうかはまた別な判断になる。

潮時というのは、いわばその転機を捉えた言葉だけど、どちらかというと撤退という意味合いの方が強いだろうと考えていました。
でも、辞書で調べると、①潮水のさしひきする時刻。②ある事をするための、ちょうどよい時期。好機。時機。とあります。
つまり、潮の満ち引きの時期を捉えるということで、好機・時機という意味が出て来るのも頷けます。

潮どきの言葉のあとに「潮どけし」を見つけました。
意味・・・海水に濡れている。また、涙にぬれている。

「潮どけし」には、潮時にあった好機、時機という意味合いはなく、自分の願い虚しく撤退場面のただなかに陥った人の思いに通じるかも知れません。

まあ、仕事でも「潮時」だなと思うことがあるが、よほどの貯えがなければ、おいそれと退局はできません。それ故、我慢に我慢を重ねて、「耐え難きを耐え」という感じで定年退職を願うのです。
僕自身も60歳定年前に3年ぐらいから、自分カレンダーにあと千何日などとメモをしていました。

吉本隆明という著作家は、特許事務所での仕事による収入と著述業による収入が半分半分になった時、仕事上での思わぬ失敗(大事な特許申請の書類をタクシーに置き忘れるなど)が立て続けにあって、著述業一本にする決断をしたと書いてありました。

まさに「潮時」という感覚なのですが、辞書の意味する好機、時機とは言えません。

恋愛などは、まさに「潮時」の連続で、始まってもいないのにということも多くあったような気がします。
そういう場合は、潮どけしということでしょうか。

今は、読書、乗馬、太極拳が趣味という事が言えますが、乗馬が一番先に「潮時」という言葉にぶち当たるでしょうね。

前に、80代になる女性が乗馬レッスンに来ていましたが、普段は少し背が丸まっているのに、鞍に跨ると背筋がシャンとします。
その女性の方が、死ぬときは馬の上がいいと話していましたが、そりゃ~無理な相談で、いつの頃からか見えなくなりました。

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