才能ありと凡人の境

プレバトという番組の人気コーナーが俳句の採点です。

つい最近、<春光戦>と言う名前で、春季のイベントがありました。
出演したタレントが提出する句に点数をつけ、順位をつけるのです。

この番組で採点批評をするのが、夏井さつきと言う先生で、俳句甲子園などの開催にも一役買っています。

彼女の添削をみると、さすがと思うのですが、俳句の採点評価の基準に映像が分かるようにというのがあります。
まあ、これは彼女なりの捉え方で、それが俳句評価の基準なのかはよく分かりません。

正岡子規などもそのような考えを述べていたように記憶していますが、何で読んだのかは思い出せません。

今年(2021)の春光戦の優勝は、アイドルグループの人です。
お題は、「ジャンケン」の写真からどのような発想をして、一句をつくるのかということです。

 浜風光る スクイズの 土埃

優勝した句は、お題の「ジャンケン」から試合でのサインが発想されて、高校野球をイメージしたというものです。

僕はいつも思うのですが、イメージは人それぞれの生き方や考えに影響されて同じ感慨を得るとは限りません。この優勝した句は、甲子園の高校球児の闘いを書いたものですが、それをもって何か感動しなければならないという思考は生まれません。

今回のお題は「ジャンケン」で、10人の人たちが提出した句は、ジャンケンそのものを扱った作品がほとんどで、二人が志村けんさんがテレビ番組ではじめて披露した遊び方「最初はグー」というのを取り上げていました。
そういう意味では、お題の「ジャンケン」から発想を飛ばして野球のサインを描こうとしたと評価されるのも理解できます。

 浜風光る スクイズの 土埃

もし、これの俳句のときのお題が「高校野球」だったら、優勝できていたでしょうか。
番組内で点数をつける夏井先生は、確か誰もが思いついて連想するイメージで俳句を書くと「凡人」という評価を下していました。

すると、今回の優勝した句は、甲子園とおぼしき球場で繰り広げられる高校野球の一場面で、それこそ高校野球が多用するスクイズという臭い場面ではないでしょうか。

それって、夏井先生がよく言う凡人の発想法ではないでしょうか。

「ジャンケン」のお題では優勝して、もし「高校野球」というお題だったら優勝できないとしたら、俳句という文芸はなんでしょうか?
番組を何度か見てきた者としては疑問が生じました。

一つのお題に対して、決まりきったイメージを当てはめるように使うのは、確か凡人の証拠だったんじゃないでしょうか。

別に「第二芸術論」の話をするつもりはありませんが、なんか変だなと思いました。

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