平野レミ

『会えてよかった』安野光雅著、朝日新聞出版。

<やすのみつまさ>と読んでいましたが、あんのみつまさが正解でした。
本の装丁などをしている方なんでしょうか。挿絵などで名前を聞いたことがありますが、職業名を聞かれたら分かりません。

その不確かな感じが本の文章にもよく出ています。

>わたしは、まったく関係のないチェリストのパブロ・カザルスのことを思う。彼は80歳のとき、芳紀まさに20歳のマルチータの結婚を申し込んで、成立させた。ファーブルはたしか65歳のとき、23歳の(ジョセフィーヌという名の、わたしの記憶では家事手伝いをしていた)女性に求婚して成立させた。この記事を読んだとき、偶然にもわたしは65歳だった。

こんな具合に平野レミからの外れ方が半端ない!

安野氏がパリ滞在中に、ファーブルの『薪の話』を探していて、それが見つかったときの文章、「真っ赤な革に金箔で美々しい装飾がほどこされ、持つのも重い稀覯本だった」とあります。

「美々しい」という言葉の読み方が分かりません。
辞書を引くと古文の表現のようです。「びびしい」と読むそうです。

平野レミは料理研究家として紹介されるでしょうか。
父親は平野威馬雄といい、「ファーブルの生涯」などの翻訳をしています。フランス文学・哲学にも詳しいのですが、父親がヘンリ・パイク・ブイ(日本美術史家、法律家)とあり、フランス人だったのでしょうか。

父親はいわゆるハーフだったので、戦時中には様々な差別を体験したようです。そのことがきっかけで、国籍や人種による差別に反対する「レミの会」という作りました。

平野レミはその会の名前から取ったそうです。

>平野威馬雄がなくなったとき、レミさんは、珍しく泣いた。そして父の小さな骨をひろって食べてしまった。

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