今、何字ですか?

『明治生まれの日本語』飛田良文著、淡交社刊。

明治期に作られた辞書「言海」によれば、編集されている4万弱の用語に対し、漢語からの言葉は3分の1あるそうで、日本語に占める漢字は大きなものがあります。

時や時間を表す表現も、明治期の最初の頃は「字」を使っていたそうです。

何故なら、日本での時間単位はそれまでは太陰暦が使われていて二通りの呼び方がありました。
一つは、一昼夜を十二に区分し、2時間ごとに「六ツ時」或いは「四ツ時半」などです。他の一つは、十二支をあてて、「寅の刻」「巳の刻」などと呼んでいます。

つまり、明治5年11月9日から太陽暦の採用をするようになると、それまでの時間の測り方である「時」と1日を24時間に分けて数える単位の時間が混在することになり、太陽暦での時間の単位を「字」という言葉で表していたようです。

それが統一されるようになるのは、国定教科書の問題があります。つまり、国民児童に教えるのに、二重の基準を設けてはいけないということで統一されたのでしょう。

明治期に定着した言葉と言えば、彼女と彼もあります。
女性に対しても彼を使っている例が明治20年頃の小説にも見られたのですが、彼女が翻訳語として使われ出したのと同時に教科書での教え方でも、女性を彼女を指して書く例があり、それが後に男子は「彼」を使い女性は「彼女」を使うことが定着したようです。

「日本語」ということで明治期のことを読んでみると、自民党などの保守層が「日本を取り戻す」とか「美しい日本」とか言っていることの真相がどこにあるのか、一体全体何を指しているのか、どこを目指そうとしているのか、疑わしくなります。

そう語る本人たちもそんなに深く考えていないのだろうということは分かります。

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