老子がいた時代

『老子(全)』自在に生きる81章 王明・・・校訂・訳、地湧社発行。

第42章 陰陽の調和

道(タオ)がその動きを始めた時
陰と陽のふたつの気が生じ
そのふたつの気が交じり合って
生命を生み出し
その生命の活動から
生きとし生けるものすべてが
現れたのである
万物はすべて陰陽の二気を含み
それらが中和したものにほかならない

ひるがえって
人のもっとも嫌がるものは
孤独、みなし子、不作など
陰と陽が不調和な状態であるが
しかし本物の王は自ら謙下して
そう自称するのである
なぜなら安定していた調和も
時と場合によっては不調和に向かい
不調和であっても時と場合によって
調和に向かうことも
この世ではよく見られる現象だからである
このことは昔からたびたび言い古されており
ただ権力や利害関係だけを人生と考えて行動し
陰陽の調和を無視した者は
安らかな死を迎えることができないのである
私は調和こそ私の教えの中の
もっとも重要なものと見なしているのである

*老子は中国の春秋時代(紀元前5世紀頃)の思想家です。後の道教の教えのもとになったと言われています。紀元前5世紀頃とは、日本では縄文時代後期から弥生時代前半にかかる時代です。

第69章 本当の兵法

兵法に次のような言葉がある
先制攻撃は決して行なわず
ただ専守防衛を主眼とすると
つまり 他国の領土に侵入せず
誅罰するなどと思いあがって
軽々しく兵器を使用しなければ
戦争は起こりようがないのである
ただし相手を侮って軽視すれば
必ず大きな災いとなり
国のすべてを失いかねないのである

それゆえ
常に相手を軽視せず
防衛軍の将兵の心が一致団結し
志気が高ければ
決して敗れることはないのである

*この本では、タオの訳語として道や真理という言葉をあてています。このタオは老子の思想の重要な部分だろうと予測できますが、上手く説明ができません。この本では、81章におよぶ詩文のような文章が老子の思想として置かれているのです。

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