「地上の天国」を求めて

『戦争の仕事』内山 節著、信濃毎日新聞社刊。

>社会主義者たちが思い描いた「地上の天国」とは、どんな社会だったのだろうか。十九世紀前半に登場してくる初期社会主義者たちの言葉を使えば、誰もが人間として尊重され、誰もが自分の労働に誇りを持つことができ、誰もが自分の能力を最大限に活かすように働くことができ、誰もが生活上必要なものを手にすることができる社会のことであった。一切の支配がなくなり、誰もが社会の主人公として活躍している社会である。

「地上の天国」と書けば、戦後の北朝鮮への帰還者の合言葉である「地上の楽園」が思い出されてあまりいい印象は受けないが、それでも初々しい希望のようなものを感じます。

もちろん、そういう世界の建設のためには革命が必要であり、資本主義を倒すこと、そして資本主義と一体になっている国家権力を倒すことが語られています。

僕らは空想的社会主義ともいうべき初期社会主義者たちの夢を単純に笑い飛ばすことができるだろうかと自問します。
おそらく現代の資本主義社会を正しいもの、理想的な社会として受け入れる人たちは少数者ではないかと思いますが、そうかといってそれに代わるものを我々は容易に提出できていません。

今回のコロナウイルス騒動を見ても、日本の権力者は庶民に対して、愚民政策を未だに変えていません。
検査の機会を増やせば医療機関に人々が殺到して医療崩壊が起きかねないから、検査の門戸を狭めているのです。しかも、自分を庶民と思わないバカなネトウヨ達がその政策を指示しています。

感染症に対し、どのくらいの規模で感染が広がっているのかさえ確かめずに、或いは公表せずに様々な施策が行われているのです。
専門家と称するものたちがそれを得々と説明しています。

まさに社会の主人公は誰なのか。
誰のために行われる施策なのか。

そんな一番初めにする疑問から出発したくなります。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

ナイス

この記事へのコメント